(2023年3月9日更新)
★「デザインスコープ展」は終了しました。またこんな親子で楽しめる展覧会、やってほしいですね(^^)!
【お知らせ】
「コトコトとやま」の
Facebookページができました。
最新の更新情報が知りたい方は
フォローをお願いします
こんにちは。
富山県で7歳男児子育て中の
アラフォー主婦KEIです。
このブログは、子どもとの日々の
お出かけ先に悩むママたちに向けて
書いています。
「富山県美術館に来たけど、今やってる企画展『デザインスコープ展』って、子どもも楽しめるの?」
子どもとアート鑑賞をしたいけど、子どもが楽しめない展覧会だと、「入場料がああ(T0T)!」という事態になりかねません。
子連れ美術館賞は…子どもの性格にもよりますが、展示作品の内容によってかなり変わってきます。
私も先日「ダメだったらどうしよう?」とビクビクしつつ行ってみましたが…いつも展示会場をダッシュで走り抜ける息子が、楽しそうに全作品見てくれました!
富山県美術館で行われている企画展『デザインスコープ展』の魅力と、なぜ子供が楽しめたかを解説したいと思います!
また、オープンラボで現在行われている「TADアートカード体験会」へ親子で参加してきました。
「TADアートカード」は、最近美術教材として富山県内の学校に配布されたカードゲーム?です。
とても興味深い体験だったので、そちらの雰囲気もお伝えしますね!
●富山県美術館「デザインスコープ展」の魅力
・動く作品が多く、見て楽しむことができる
・ダイナミックな空間を利用した作品が多いので、動きながら鑑賞できる
・受け身な鑑賞でなく、空間を体験する感じなので子どもでも親しみやすい
・会期中オープンラボで体験できる「TADアートカード」では、子どもの新しい一面に出会えるかも?ぜひ体験しにいくべし!
★「うちの子、静止を聞かずに作品に触ろうとする」「展示室を走り回ってしまう」という年齢・性格の子は大きくなってから行ったほうが良さそうです(いろんな意味で親が悲しい目にあいます…T0T)
●「富山県美術館」館内の様子や屋上庭園などの楽しみ方についてはこちらの記事をご覧ください
目次
「富山県美術館」の企画展『デザインスコープ展』について
「富山県美術館」の企画展『デザインスコープ展』はどんな展示?
「デザインスコープ展」では、現在精力的に活躍をしているデザイナーやアーティストの作品を見ることができます。
空間全体を楽しむことができるダイナミックな作品や、不思議な動きをする映像・造形作品を間近に見ることができますよ。
なので「ひたすら絵画を眺めるのはちょっと…(汗)」と、苦手意識のある親子も大丈夫。
「現代美術が好き!」という方にとっても、この展覧会のために新たに制作された作品や、富山県美術館の空間に合わせてデザインしなおされた作品に出合うことができる機会となっています。
親子で「ナニコレ面白い!」に出会える、楽しい展覧会ですよ!
「富山県美術館」の企画展『デザインスコープ展』の会期や入場時間・定休日など詳細
「富山県美術館」の企画展「デザインスコープ展」の会期や入場時間など詳細は以下です。
【開催期間】2022年12月10日(土)~2023年3月5日(日)
【開館時間】9:30~18:00(入館は17:30まで)
【休館日】水曜日、2023年1月10日(火)
「富山県美術館」の企画展『デザインスコープ展』の料金
企画展の料金は以下です。
・一般 1100円
・大学生 550円
★高校生以下無料(ありがたい!)
★企画展入場当日に限りコレクション展も見られます。
★「富山県美術館」には、【クマ割】というクマグッズをもっていくと前売り料金になるというサービスがあります。
クマグッズを握りしめて、行きましょう!
「富山県美術館」の企画展『デザインスコープ展』へ子どもと行った体験談
「デザインスコープ展」の入り口には、フォトスポットとして真ん中に穴の開いた布看板が置いてありますよ。
また、こんな看板もたっていました。
インスタで期間中に展覧会について投稿すると、豪華プレゼントがもらえるかも!?
入選すれば、素敵グッズやお食事券がもらえるみたい。お互いがんばりましょう!
こちらは高い壁と広い空間に張り巡らされた、ダイナミックな色作品。
山田春奈&小林弘和氏による「SPREAD」という作品です。
単純な色のグラデーションでなく、相対する色相が絶妙配置されています。
この空間に入って壁を見上げると、「色の変化に囲まれる」体験をすることができますよ。
こちらは林登志也&安藤北斗氏の「We+」。
高精細メッシュという素材を使った作品で、ポールの下のほうには光が輝いています。
横からでも光が見えますが、上からのぞくと、素材の中での色と光の変化を楽しむことができます。
どんなふうに見えるかは、見てのお楽しみ…!
こちらは「錆」を使った狩野佑真氏の作品、「拡張するマテリアル」。
「錆」というと「古くいもの」「捨てるもの」という印象がありますが、作品として切り取られることで、その多種多様な様子に注目することができます。
錆=年代を感じさせる重厚感があるし、鮮やかな茶色からくすんだ茶色、風格のある緑色など、出来上がる色も様々です。
会場では、理想の錆を作り出すためのメイキング映像も放送されていましたよ。
息子にヒットだったのが、林勇気氏の映像作品。
暗い部屋の中全体に、映像が映し出されてました。
映し出されているのは…いろんなもの。
ゆるキャラのひこにゃんや、お風呂の黄色いひよこ、ショートケーキなど、「いろんな情報がつまったもの」が映し出されているなと感じました。
それらがはじめはゆっくりと宇宙空間?を流れていくのですが、徐々にスピードを増し、何が映し出されているのかわからなくなるほどの速さになります。
「膨大な情報についていけない!」という感覚に陥りました(^^;)。
さてさて、こちらも息子が長時間滞在した、三沢遥氏の作品。
一部屋にいくつもの作品が並べられた空間「Trival(ささいな〈紙が動くと〉)」は、磁石を使った作品です。
台の上に並べられた金属が…ヌルヌルと奇妙な動きをします!
有機的で不可解な動きに、ほかの子供たちも興味津々で足を止めていましたよ。
こちらの作品は、釘の上を薄い鉄がひらひらと動く不思議な作品。
動きがパターン化されておらず、どうしてこうなるの?と親も夢中になってしまいます。
「仕組みは磁石です」と教えられても、箱の中に入っている磁石は見ることができません。
ひたすら「どうしてこんなことに??」を想像させる、興味深い作品でした。
最後は、大きな部屋の中にニョッキリはえる巨大な足。
鈴木康弘氏の「ないものの具現化、身体化」です。
とても一枚の写真に納まらなかったので、どんな人が寝ていたかパンフレットを見てみましょう。
めっちゃ大きい透明人間が、部屋全体に寝そべっていました。
身長120センチの息子と比較してご想像ください。
こちらの展示室では、靴を脱いで透明巨人の周りを好きなように回ることができます。
作品の周りを歩き回ったり、くぐったりすることで、その圧倒的な大きさを体感できますよ!
…そんな感じで、展覧会の一部の作品のみを切り取ってご紹介しました。
今回の展示、現代美術が好きな方はもちろん、子連れやお散歩感覚で訪れても楽しいものになっています。
小学校低学年の息子でもじっくり見てくれる作品が多かったので、気軽に訪れてくださいね!
「富山県美術館」のLABOで「TADアートカード」も体験してきた!
さてさて展覧会を一通り見終わって、3階にある「オープンラボ」の前を通ると「TADアートカード」の体験会をやっていました。
「TADアートカード」って何?と看板を見ていると、スタッフの方がやってみませんか?とお誘いくださいましたよ。
「TADアートカード」とは?
「TADアートカード」の説明として、以下のように書いていました。
富山県美術館の所蔵作品の中から選りすぐりの作品画像を複製したカード。
50枚1セットの鑑賞教材。ゲーム感覚で作品鑑賞を楽しめます!
「TADアートカード」は最近、美術鑑賞教材として富山県内の学校にも配布されたそうで、イベントではこのカードの体験をすることができます。
「TADアートカード」体験会の開催日時・参加費など詳細
「TADアートカード」体験会は、以下開催日時で行われています。
【開催期間】2022年12月10日~2023年3月16日
【開催時間】10:00~12:00、14:00~16:00
【所要時間】30分
【開催場所】3階ラボ
【定員】40名(1つの机に4名まで)
【参加費】無料
親子で「TADアートカード」を体験してきたよ
「TADアートカード」には、作品が描かれた絵ハガキくらいのカードと、「オノマトペ」カードがセットになっています。
スタッフさんが、いろんなオノマトペのカードを机にばらばらと並べます。
そのあと、作品が描かれた50枚のカードを裏向きに並べ、体験者は1枚ひきます。
体験者は自分がひいたカードを見て、ぴったりとくるオノマトペを選びます。
椅子のカードをひいた息子、「すべすべ」を選びました。
「確かにすべすべだね!」「ぴったり!」と、スタッフさんと一緒に盛り上がりました。
次に選んだのが…かなり表現が難しい抽象画。
(一体どうオノマトペで表現するんだ!?)
でかたずをのんで見守っていたところ、「でーん」を選択!
また盛り上がる私とスタッフさん。
ちなみに私も体験したのですが、その際「マリリン・モンロー」の絵画を引きました。
「これ」というオノマトペがなかったので「該当する表現がないのですが…(汗)」というと、付箋を渡され「では書いてください」という展開になりました。
(マリリンをオノマトペでどう表せばいいんだ…?)としばらく悩みましたよ(滝汗)。
一通りカードを引く→オノマトペを当てはめるをやったのち、今度は「カードを4枚ひいてお話を作る」ワークをやらせてもらいました。
「これはさすがに難しくない??」と思っていたら、息子がさっとカードを引いて、サクサクと話を作るんです(驚)!
たぶんうちの子に才能があるとかではなく、子どものほうが発想が自由だからできるんじゃないかと…。
大人はその辺、からきしでした(T▽T)。
今回体験させてもらって面白かったのが、「絵を見て感じた感覚に名前をつける」ということです。
絵画を鑑賞していても、なんとなく通り過ぎてしまうことがありますが、名前を付けるためにはしっかりと向き合わなければいけません。
感じたことをそのままにせず、名前をつけるレベルでしっかり向き合うこと。アート鑑賞でも日常生活でも大切ですね!
…ということを子どもに感じてもらう機会になったらいいなー(伝わってないと思われる)。
「富山県美術館」の企画展『デザインスコープ展』へ子どもと行った体験談まとめ
「富山県美術館」の企画展『デザインスコープ展』へ、親子で行ってきた体験談をまとめました。
展覧会の魅力を再度まとめておきますね。
●富山県美術館「デザインスコープ展」の魅力
・動く作品が多く、見て楽しむことができる
・ダイナミックな空間を利用した作品が多いので、動きながら鑑賞できる
・受け身な鑑賞でなく、空間を体験する感じなので子どもでも親しみやすい
・会期中オープンラボで体験できる「TADアートカード」で、子どもの新しい一面に出会えるかも?ぜひ体験しにいくべし!
年が明けてから雪が降りませんが(もうちょい降ってほしいね)、気温によっては風が冷たい日もあります。
そんな日は、暖かい美術館で子どもとアートなお散歩を楽しみませんか?
いろんな楽しみ方ができる「富山県美術館」で、展覧会&「TADアートカード」を楽しんできてくださいね!
ワンオペ難易度 | ★★☆ |
授乳室 | 有り |
オムツ替ベッド | 有り |
オススメ年齢 | ベビーカー~大人 |
(注:ワンオペ難易度とは…ママやパパが、一人で子供を連れていくときの難しさを表しています【主観です!】。主に広すぎて移動が大変な時に、難易度が上がります。
★☆☆→一人でOK
★★☆→ちょっと辛いけどなんとかなります
★★★→厳しいので家族で行きましょう
「富山県美術館」施設詳細
施設名 | 富山県美術館 |
所在地 | 富山市木場町3-20 |
駐車場 | 103台(うち身障者・妊産婦専用3台) |
駐車料金 | 2時間無料。以降有料。 |
電話番号 | 076-431-2711 |
営業時間 | 美術館 AM9:30~PM6:00 (入館は17:30まで) 屋上庭園 冬季休園中 |
定休日 | 毎週水曜日(祝日除く) 祝日の翌日・年末年始 ★屋上庭園は12/1~3/15まで休園 |
利用料金 | 無料で遊べるスペース有り |
公式HP | http://tad-toyama.jp/ |
地図 |